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STAP論文は取り下げたほうがいい [科学・技術]

不正論文問題の渦中にいる理化学研究所の小保方さんが9日、理研の不正認定に反論する会見を開きました。

ネットのニュースサイトの記事を読んだ印象は、弁護士的な反証だな、です。
最大の論点は、提出した論文が科学的に、科学者倫理的に問題ないことを証明することだったのではないでしょうか。
その点には残念ながら答えていないように思いました。

そして、私自身が決定的に、これはSTAP細胞も小保方さんもだめかもと思った点があります。
それはSTAP細胞を200回以上作成したという発言です。刺激を与えてから生成を検証するまで最短で何日必要かわかりませんが、これだけの数をこなすには少なくとも4〜5年は必要に思います。
しかも実験は毎回成功で。

加えて200回できるというのは量産レベルまで技術が到達しているという話にもなりますし、200回の実験は刺激の与え方、培地などさまざまな試行の過程が含まれるはずです。
となると実験ノートはいったい何冊になるのか。彼女の言う冊数ではすまないでしょうし、提出したノートにも成功の結果がたくさん入っていなくてはなりません。

細胞培養などもかじった経験からの印象ではありますが、ちょっと無理がある。

ただそこまで技術が確立されてるなら、この論文は取り下げても、すぐ次の論文で間違いないことを証明できます。
小保方さんの発言が事実なら、それが最良の解決方法だと思います。

身体が硬くなる [科学・技術]

勤めている会社でゴルフコンペがあるので、久しぶりに打ちっ放しに行きました。
ずいぶん以前は割に熱心に通ったものですが、親父、義父と立て続けに亡くなってからはすっかり行かなくなってしまいました。

正確には憶えていませんが、何年振りという単位でしょう。

もとより大して上手くもないので、右へ左へとボールが飛ぶのは仕方ないのですが、それにしても身体が硬いこと。

腰や背中などの体幹が硬く、必要な捻転が大変です。ここがスムーズでないので全体がぎこちなくスイングが気持ちよくありません。

いろいろ読むと筋肉を包む筋膜が硬くなって、筋肉の柔軟性を損なうようです。ボールなどでグリグリしてほぐすのが良いようですが、何年もののコリにはそうそう効きません。

運動をしていないわけではないのですが、それでもこの有様。少しは柔らかくする方法ないものでしょうか。

脳を半分休ませるってどんな感じですかクジラさん [科学・技術]

睡眠は脳を休ませるために必要な活動(というのもおかしな言い方ですが)とされています。
脳は、思考をつかさどるだけでなく、生命維持に必要な機能をコントロールする重要な機能を担っています。

したがって睡眠をとることは、外からの刺激に対する応答性も鈍く、無防備な状態になるわけです。
野生の動物にとってはけっこう危険な状態であるわけです。

そんなわけで動物たちは、睡眠のとり方をそれぞれ工夫しているようです。
その中でもクジラは「脳の半分だけを停止して移動しながら眠っている」ようです。完全に脳を休ませるのではなく、水面を移動しながら、捕食者からの攻撃に対する警戒はとかずにいるのです。

脳の半分だけ休ませるというのはどのような感じなのでしょう。
ちょっと理論派の左脳が疲れたので、芸術家肌の右脳にしばらく苦手な計算をしてもらうかというのも便利なような不便なような。

仕事中、目はあけながら脳みそを完全に休ませることはできても半分ずつはできない私としては、クジラたちに気持ちを聞いてみたいものです。
彼/彼女たちの哲学的なまなざしから拝察するに、私たち人間よりも深遠な世界を見ているかも知れません。



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日本郵便の発電事業はあり? [科学・技術]

なしでしょ!

今の流行りをもじってみましたが、これはまずくありませんか。と言うのが率直な感想です。

日本郵便としては資産を有効活用して収益の足しにしたいという考えに異論はありませんが、それを太陽光発電事業でやることには問題があります。

太陽光発電などの再生可能エネルギーはその普及を図るため特別高い価格で電気を電力会社に売ることができます。固定価格買取制度と言うものですが、この高値買取分は私たちの電気代に上乗せされます。

つまるところ日本郵便の発電事業収益は私たちから広く薄く集められたお金ということになります。
日本郵便のように手厚く保護されている事業者がこのような制度を利用して収益をあげるのは、いわば利益の二重取りになるのではないでしょうか。

公益をうたい保護を求める事業者が行うことに疑問を感じます。

日本郵便の発電事業はあり? [科学・技術]

なしでしょ!

今の流行りをもじってみましたが、これはまずくありませんか。と言うのが率直な感想です。

日本郵便としては資産を有効活用して収益の足しにしたいという考えに異論はありませんが、それを太陽光発電事業でやることには問題があります。

太陽光発電などの再生可能エネルギーはその普及を図るため特別高い価格で電気を電力会社に売ることができます。固定価格買取制度と言うものですが、この高値買取分は私たちの電気代に上乗せされます。

つまるところ日本郵便の発電事業収益は私たちから広く薄く集められたお金ということになります。
日本郵便のように手厚く保護されている事業者がこのような制度を利用して収益をあげるのは、いわば利益の二重取りになるのではないでしょうか。

公益をうたい保護を求める事業者が行うことに疑問を感じます。

原発ゼロがいいって駄々っ子が言った [科学・技術]

広島・長崎の被爆国であり、福島第一原子力発電所の事故を経験した多くの人たちが原子力発電がないほうがいいというのは当然だと思います。
私も将来的には原子力発電はなくてよいと考えている一人です。

ただし、多少の専門性を持ち合わせているためか、民主党が言い始めている2030年時点での実現には懐疑的です。技術的には、まったく問題なく実現可能です。火力発電を大量に導入すれば良いだけです。
しかしエネルギーのように社会の基盤に位置するものは、安全保障や経済的な影響なども加味して議論しなくてはなりません。原発ゼロを実現するために、どのようなシナリオで資源を確保し、雇用や世界の中でのポジションを維持していくのか、それらを描けてこそはじめて実現するきわめて影響の大きい問題だと私は考えています。

したがって、今日の朝のNHK「日曜討論」で見せられた古川大臣の戦略性のなさと、富士通総研の高橋主任研究員の何とかなりますといういいかげんさには正直あきれましたし、このような人間が政策をリードしていることに強い危機感を持ちました。

幸いなのは、まもなく選挙がありこの二人をはじめとする民主党の面々が表舞台に立てなくなる可能性が高いことでしょうか。選挙では、多くの候補者が国民受けのする脱原発をうったえるでしょうから、どうなるのかはわかりませんが。

繰り返しますが、原発ゼロを実現することはできます。

しかし、拙速に進めることで私たちの暮らしに大きな影響がでると思います。社会を原発ゼロに向けた仕組みにシフトさせること、その上で、原発を他のエネルギーや経済活動に振り分けること、最低限このことは必要だと思います。

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脱原発をとなえる前に [科学・技術]

最近は選挙が近づいてきたせいか、足もとの危ない民主党議員がこぞって脱原発依存をうったえはじめているようです。

原子力発電所をゼロにしよう。

これはこれまでのエネルギー問題を考えると非常に画期的なことだと思います。
もちろん産業としての原子力をゼロにすることで、いったいどれだけの雇用が失われるのかについて、十分な議論は必要だと思います。政治には、この点も十分に議論してほしいのですが、ここでは別の点を書きたいと思います。

原子力発電をゼロにして、特に再生可能エネルギーを大幅に導入する上で、大きな障害となっているものがあります。法律で言えば電気事業法、企業で言えば一般電気事業者、東京電力ですとか関西電力といった電力会社です。

もちろん供給義務を課され、それに耐えうる設備を整備し、適切に維持管理をしてきた功績はきわめて大きいものがあります。しかしながら、再生可能エネルギーのような小規模で自立分散的な電源を導入する上では、逆にこれが障害ととなってしまいます。

なぜか。
送電網が整備されこれを電力会社におさえられていることで、新たな供給事業者が参入しにくくなっています。
家庭などの小規模な需要家への供給が自由化されていないため、地域で小規模な供給事業を実施できる環境がありません。
この点で電力会社を保護することで、電力会社の経営改善に係る駆動力が働かない要因ともなっています。

このあたりのことは一般にはわかりづらいのですが、脱原発依存を実現する上でも実現しなくてはならない制度改革です。

政治家のみなさん。
念仏のように「原発ゼロ」をとなえるのではなく、まずは「発送電分離」と「電力完全自由化」を実現してください。

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夜間電力は原発なしに成立しない [科学・技術]

安い夜間電力を利用した蓄熱や蓄電が有効だとのニュースが報道されていました。

そもそも夜間電力が安かったのは、運転を止めることのできない原発があるから成立していたのであって、火力が前提となっている現状では夜間電力の利用になんのメリットもありません。

報道の勉強不足にはがっかりすることが多いのですが、科学的で現実的な議論が必要です。
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我に何ができるか [科学・技術]

あの日都内の市役所で打合せをしていました。
大きな揺れに職員の誘導で屋外に避難したあとは、通信手段も移動手段もなくなり、ひたすら歩きました。

街とはこんなにももろく、それでもお茶などをだし人びとを励ます暖かさがあることに感動しました。

その後入った被災地は、あまりにむごたらしく、その夜の暗さは、ひたすらに悲しいものでした。

我に何ができるのか。
我で良いのか。ずっと悩みながら、仕事を続けています。

あなたの流されてしまった大切な命を取り戻すことも、あなたの苦しみを背負うこともできませんが。

あなたの未来を作る助けをしたい。
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気候変動はどこへ行く [科学・技術]

環境問題と言うものにも栄枯盛衰があり、ダイオキシン問題や環境ホルモンの問題など多くの方は忘れてしまったかも知れません。
次は、地球温暖化問題でしょうか。
ここのところの放射能やエネルギー問題にすっかり埋没した感があります。

そもそも、温暖化に伴う気候変動には議論の余地もあります。一番もっともらしい太陽黒点の活動との相関では、むしろ寒冷化するとのことです。

これが本当だとすると、地球温暖化問題のように、科学と政治の距離が近くなりすぎるのには問題があるということかも知れません。

政治的な判断に、科学的な根拠が必要なはずですが。

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