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コロナウィルス感染実態の現状をどう評価しているのか?安倍総理。 [科学・技術]

緊急事態宣言の期日が近づいてきましたが、聞こえてくるのは、商店街が3密に
なっているだの、自粛要請に応じないパチンコ店を晒し者にするだのの話と、ど
うやら期日は延長しようとしているとの観測気球でしょうか。

政府(東京都など自治体もかもしれません)が、まず行わなくてはならないのは、
現在の感染実態をどのように評価しているのかを示すことです。期待値通りなの
か、期待値を上回って成果を上げているのか、期待値を下回り感染拡大が進んで
しまっているのか、一体どのように考えているのでしょうか。

安倍総理の4月7日の会見では、東京都の感染累計が1,000人を超えたの受け「2
週間後(4/21)には1万人、1か月後(5/7)には8万人を超える(カッコの日付は筆
者)」と発言しました。

東京都は現状(4/25)3,836人です。

これだけを見れば緊急事態はひとまず回避できた(または出来そう)と評価もでき
そうですが、そのような見解は聞こえてきません。
このあたりの数字が怪しいので、22日の専門家会議の資料でも数字の話がなくなっ
ているように感じています。
例えば、感染爆発おじさんと名付けたくなる北海道大学の西浦教授は、コロナウィ
ルスの基本再生産数を2.5として、これを1.0以下にするためには、人との接触を8
割削減しないといけないと言っています。
ただし、これには注意する点が2つあって、1つはコロナウィルスの基本(実効?)
再生産数は、東京でも1.7と前提とした数値よりも少ない。(世界的には、5.7まで
あるようです。wikiより)
もう一つは、8割はどうやら削減可能な活動部分の8割であって、医療等どうして
も必要な部分を控除しているということ。
確かに多めに見積もって、全体で8割接触減であれば、ロックダウンに近く収束に
向かう可能性はあります。

科学者(医学者か?)の発想としてはあり得ますが、いずれにせよ。国民に提示す
るにあたって、なぜ2.5を採用したかの説明は必要です。最悪を想定するなら、5.7
ではなぜないのか?削減率にしても計算のプロセスがはっきりしないのは、対策の
効果の検証を行う上での障害になります。

結局のところ専門家を名乗る人たちも感染者数の実態がわからないことに気づき
(だから抗体検査などと言い始めた?)、今が増えているのか減っているのかすら
評価できていないのかも知れません。

だから専門家を名乗る人たちとしては、緊急事態宣言の解除は怖くて言えない。
そんなところかと思います。

もう一つ加えると、政治が責任を果たしていないのも問題だと思ってます。
厚生労働省のクラスター班のメンバーとはいえ、一介の大学教授がこのままだと感
染爆発を起こすなどと発言を公式的に行うのはおかしく、安倍総理、菅官房長官、
加藤厚生労働大臣のいずれかが言うべきことです。

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U3

Asterionellaさん おはようございます。
西浦教授って登場した頃はうっかり「実は60%でも大丈夫だ」と仰った方ですよね。
でもそれじゃ達成できないから「80%にしておこうか」って話らしいです。
このひと本当に学者なんでしょうか。
本気でこのウイルスを押さえ込む気があるなら、基本再生産数1.0以下を目指す。それが専門家の姿勢でなければいけないと私なら思います。
by U3 (2020-04-30 09:14) 

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