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科学的根拠に立脚しているように見えない専門家会議資料。コロナウィルス。 [社会]

安倍総理と並んで記者会見をしている尾身副座長を見たり、
北海道大学の西浦教授の会見や記事を見たりして思うのですが、
わが国のコロナウィルス対策について、専門家が専門家として機能しているの
でしょうか?

どうも政府が通常時に設ける専門家のシャンシャン諮問会議と同じようになっ
てはいまいかとの疑念が消えません。
先日のブログ記事で書いたように、緊急事態宣言をしたものの、さらには全国
に対象地域を広げてみたものの、政府にも専門家会議にもおそらく解除のため
の目安、つまり出口を現状では持っていないように見えます。

会見でもそのような話は出ませんし、6日の期日に向けて聞こえてくるのは、通
勤等の削減率の話だけです。これって、この1ヶ月でコロナウィルスの実効再生
産数を1以下にすることを目指しているということなのでしょうか?

気になって、新型コロナウィルス感染症対策専門家会議「新型コロナウィルス感
染症対策の状況分析・提言」(2020年4月1日)(2020年4月22日)を見てみ
ました。

4月1日の資料では、まだ数値の分析が前段に行われていますが、22日の資料に
至っては、現在の感染評価を統計的に分析すらしていない状況です。しかも8割
減の根拠にしているグラフでは、実効再生産数を2.5としてそこから8割減を目
指すシナリオとなっています。

グラフを見て頂ければわかりますが、20日で0から500人に感染者が増えるシナ
リオです。
これが日本の実態でしょうか?
少なくとも公になっているデータとはかけ離れています。

何れにしても全体として、その数値の分析結果(つまり感染実態)に依存した見
解が示されているわけではなく、文系の役人的な表現と内容となっています。

しかも整理されておらずわかりにくい(特に22日の資料)。
検査や医療体制の準備も然りですが、現状をどのように評価し、急速拡大期を乗
り越えた後にどのようにコロナウィルスと付き合っていこうとしているのかが、
まったくわかりません。

要するに準備不足なだけでなく、見通しも不足しているということです。

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U3

Asterionellaさん おはようございます。
 西浦教授の話を聞いているととても学者ではないと思えるコメントが見受けられます。
 日々刻々変わる状況を把握出来ていないから、あんな数値の根拠も示さないで情に訴えるような話し方になっちゃうんでしょうね。
 私が一番心配しているのは、緊急事態宣言の出口というか落としどころもさることながら、このCOVID−19禍の終息に向けてどういうシナリオを描いているのかということですね。たぶん安倍政権と政府内にはそのロードマップもビジョンもないと思います。
by U3 (2020-04-30 09:04) 

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