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実質賃金が下がっているけど、経済は順調? [社会]

参議院選挙が近づき各党さまざまな選挙公約を掲げております。
われらが安倍政権は、当然ですがこれまでの成果を誇るわけです。

外交や経済など。

ところがどうにも都合の悪いデータがちらりほらりと出てくるわけです。
例えば、実質賃金指数の国際比較とか。

1997(平成9)年を100として、2016(平成28)年までの比較ですが、上昇率
第一のスウェーデンはなんと138.4も上昇しています。(ちなみに全労連作成)
日本は上がるどころか89.7と低下。

そのあとの状況も大きな変化があったようには聞きませんので、わが国の現状
はこんなものなのでしょう。雇用改善により、低賃金の労働者が増えたので下
がったんだという説明を見たこともあるのですが、最低賃金が世界的な水準か
ら見ても低いということも聞きますし、他の先進諸国が上昇していることを考
えると、さすがに下がるのはおかしいような。

しかも低賃金が増えるって、いいことなのか?
この点、経済がうまくいっているなら説明が必要かと。

同じ全労連のデータを見ていくと、もう一つ愕然とするデータが。
フルタイム就労の賃金年収推計(消費購買力平価換算)の推移です。わが国が
36,249ドルから、35,780ドルと-1.3%となる間に、先ほどのスウェーデンは
29,994ドルから、40,909ドルに爆上がりです。
平均で100万円以上(毎年5万円!)あがってます。しかも抜かれてしまった。
ちなみにこれでもOECD平均以下・・・。

スイスあたりは58,389ドルで250万円近く平均でわが国よりも高い。
そりゃ行った時に物価高いなと思うわけです。

ちなみに安倍総理の天敵韓国もすでに33,110ドルと、26,947ドルから追い上
げ中です。。。わが国とは30万円ほどの違いしかない。。。
(この辺り各国の中央値を見てみたい)

この中にはありませんが、
中国の北京や上海あたりで普通に見る人たちは、日本人よりも年収高いんじゃ
ないかって思ってたんですけど、このあたりの数値を見ると本当にそうかも知
れません。

日本は、暮らしやすいし良い国だけど、世界から見ると遅れ始めているのでは
ないか。アジアの中ですら。
そんな気がしています。

もう一つ、
アベノミクスの成果で掲げている家計の可処分所得の増加って、これこそ働き
始めた主婦が増えたからであって、本当の意味での景気(今の日本の構造では
夫の収入増)が良くなったわけではないのではないでしょうか。

どうもこの良くなっているという宣伝(と言っては失礼か)と、直感的に感じ
る実感とが合わない。
経済は本当に順調なのでしょうか?

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